昔はたびたび仕事で行ってたのですが、昨日・今日は久しぶりの青森でした。青空の好天で冷たい寒さではありませんでしたが、さすがに北国で道路の横にはたっぷりの雪が残っています。夜や早朝は歩道も凍結してますので、歩くのに緊張する楽しみ(?)を味わってきました。
H社のK社長を尋ねていろいろとお話をお伺いすることが目的でしたが、幹部社員の皆さんとも直接顔を合わせてお話しすることができ、今後コンサルのお手伝いをさせていただくことになったとしても、とても意義ある時間を過ごすことができました。昨夜は地酒と肴のご招待をいただいたのですが、K社長が風邪による体調不調で少し中座され、結果としてYさん・Sさんとゆっくりお話しできたのも怪我の功名だたのですね。
H社さんは製造業種ですが、ご同業者にも誇れる“技”をお持ちです。その技は特殊な機械や装置によるものではなく、人の手による技術なんですね。素人の私から見るとどうしてできてしまうのか理屈さえ理解できない、特殊な印刷技術なのです。とにかく美しさに驚かされます。
浮世絵とかねぶた絵などを透明のプラスチック版に刷り込むと、見事な芸術品になるのが見事です。欧州で見かける教会の緻密なステンドグラスを、現物以上に再現させるが如くです。個人が趣味で発注する単品ものではないのでしょうが、さりとて大量生産で大量配布するようなものでもありません。高級感を醸し出す店舗のディスプレーなどには最高の製品だと思いますが、どうやってその良さを広めたらよいかはなかなか私では思いつきませんでした。
K社長は、私の大切なお客様であるⅠ社のS社長とご同業のお仲間で、S社長からご紹介されたのがそもそもの始まりです。もしも何らかのお手伝いができるようになれば、少しでもお役に立ちたいものです。
H社さんからの帰り道に、K社長に連れられてA社の工場見学とY社長とのお引き合わせをいただきました。A社さんは幅広いスポーツウェアなどを中心としたアパレル製造企業さんです。あんな大きな縫製工場は初めて見せていただきましたが、整然とした生産の流れはお見事です。
Y社長にいろいろお話をお伺いしたのですが、その中で特に2つのフレーズが頭に残りました。1つは「ピンチはチャンス、こういう景気状況だからこそ他社に先駆けていろいろな仕掛けをする絶好のタイミングなんだ」というくだり、もう1つは「ピンチをチャンスに替えるためには、事業が好調なときこそ安閑とせずに経営者は頭を使わなければならないんだ」というくだりです。
経営の本には多く書かれている文脈ではありますが、長年実際に実行されそして成長を実現してきた経営者の口から語られる文句はやはり重みが違います。経営にとって、攻めや拡大は誰にでもできることであり、むしろ引いたり縮小するタイミングを細心の注意で判断して決断することこそ大事なことだという言葉には、あらためて響かされました。
「勝ちて美とせず」とは老子の言葉ですが、その意味は「勝っても誇らない人は美しい」ということです。上手くいったことを誇らしげに自慢する人はやはり軽く見えてしまいますし、勝ちてなお謙虚な人は語らなくても尊敬を集めるものです。
お忙しい中応対してくださったY社長が最後に話されたのが、人間いつまでも謙虚でなければいけないということでしたが、それはいろいろな方にお会いするたび実感する大事な素養だと思います。
必要以上に不況感などを煽るべきでないことは昨日書いたとおりです。ポジティブシンキングとはよく言ったもので、明るく前向きな気持ちを持ち続ければ、それに正反応することはどうも間違いないような気がします。
昨日お邪魔していたお客様のU社さんも売上は増加傾向です。具体的に書くことはできませんが、不況感があるがゆえの伸びもあるようです。不況だから商売が不調だ!と嘆くより、不況感が強いからそれにあわせたスタイルを考えよう!のほうがずっと楽しいものです。
今日終日お邪魔してきたⅠ社さんでは、この機会に中途採用の募集を掲載しました。ちょうど一週間前の日曜日に掲載したのですが、5日間の応募締切りまでになんと130人もの応募がありました。これはダントツで過去最高です。もちろんⅠ社さんのきちんとした経営努力の成果の一つの表れですが、不況環境が追い風となったのも間違いありません。
応募者が多いということはそれだけ会社が求める人材を確保できる可能性が高いということです。今日は終日書類選考に頭を悩ませましたが、今週末の二次選考でどれぐらいの戦力が掘り出せるか楽しみです。
明日もA社さんで新規採用の打ち合わせがあります。気持ちを沈めるヒマがあれば、そうやって新たなチャンスを開拓していく姿勢は大事ですよね。
ピンチは、視線の角度を変えれば確かにチャンスの芽が潜んでいるはずなのです。