Satoブログ
ノスタルジー
ノスタルジーとは17世紀の医師ヨハネス・ホッファーが考案した言葉で、「故郷」を意味するのだそうですね。祖国を離れたものが日々弱っていく様子を表現する医学用語として、ギリシャ語の“ノストス(帰郷)”と“アコゴス(苦痛)”を組み合わせてこの言葉を命名したのだそうです。
察するに、生まれ育った故郷は人の気持ちを治療する良薬であったのでしょう。安らぎとは癒しの精神面だけでなく、地元産の食材や料理など物理的にも人の心を治す力があることは想像に難くありません。
たしかに疲れた時とか頭が煮詰まった時に、突然出合った懐かしい風景とか匂いとかにふと心が安らいだりする瞬間があります。収穫後の野焼きの煙を嗅いだときとか、夕方の犬の散歩で通りがかった家の台所から聞こえてくる包丁のトントンとう音や魚が焼ける音を耳にしたときとか、ススキの風に擦れる音を耳にしたときとか・・・。
過日、仙台から車で1時間ほどのK温泉を歩いた時、昭和初期に建てられた温泉が山のふもとにしっかり建っているのを見ました。
Ⅰ旅館という名前でしたが、木造3階建てで硝子窓は全て昔の小学校とおなじような木枠に一枚一枚張り合わされた懐かしいスタイルですが、だいぶきちんと管理されているのでしょう綺麗に輝いてました。
障子が開けられた室内を窓越しにのぞいてみると、和室なのですが重厚なテーブルと椅子が部屋の中央に鎮座しており、なかなか好奇心をそそられる様子です。
風が吹けばきっと硝子がガタガタとうるさいでしょうが、あんな部屋で物思いにふけると心が落ち着きそうだなとめぼしをつけてきました。
山の中ですし周りにもな~んにもないところですが、機会があれば一人で静かな夜を過ごしてみたいものです。
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