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タスポってご存知ですか?

タスポは「タバコのパスポート」の略で、タバコ自動販売機の成人識別装置に差し込むICカードの愛称です。5月以降は、タバコの自動販売機からタバコを買うためにはこのカードを差し込まないとタバコが買えなくなるのだそうです。もともとは未成年者の喫煙を防ぐための試みのようですね。

ところが、このタスポの登録が予想以上にすすまず、財務省は免許証でも代用できるようにするのだということです。実際私も何度かこのカードを申請しようかなと思ったのですが、めんどうでやりませんでした。証明書の添付や写真を撮って送付するなどの手続きがやっかいですし、こうした個人情報の取り扱いに一抹の不安を感じるためですが、たぶん多くの愛煙家が同じような感覚を持っているのではないかと思います。

なぜこのカードを持たなくてもいいと思うかというと、自販機でなくても今は十分に対応できるためです。24時間営業のコンビニがあちこちにあって、私自身自販機がなくても特に困ることはないのです。わざわざ普段からこのタスポを持ち歩くこともしないだろうと思いますし、手続きしても無用の長物になってしまうだろうというわけです。

でも、そもそもこれは何のために発案されたのでしょう?未成年のタバコ購入を防ぐためなら、実はコンビニルートがあってほとんど役に立たないのではないだろうかと余計な心配をしたくもなります。しかもこのカードの識別装置は1台あたり12万円もするのだそうですけど、そんなお金をかけても果たしてみんな真面目に自販機から買うのでしょうか?

手段と目的を冷静に考えると、自販機が未成年者の喫煙を助長しているから自販機で誰でも簡単に買えるのを止めましょうという発想は悪くないにしても、自販機以外の購入ルートにはなんら対策が打たれないわけですからその効果は疑わしいものです。単に多額の設備投資をムダにせざるを得ないことになってしまうのではないでしょうか。

実際大手のコンビニチェーンは5月以降にタバコの取り扱い種類やスペースを拡げる動きをしているようです。タスポの導入によって、タバコは自販機ルートではなくコンビニルートで買う人が増えるとよんでいるからです。そもそも対策としては不十分ですし、時間とお金のムダ使いを増やしてしまうことになりそうです。

何か問題解決のアイデアを出したとしても、それにはどんな困難がついてまわるかを予想しないと全く期待はずれに終わることはいろいろな場面で起こり得ることです。目的と手段をそれぞれよく考えてシュミレーションしなければならないことは当たり前なのですが、思い込みから走りすぎると大きな痛手をこうむることになってしまいます。

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ニュースあれこれ| 経営系

08年04月21日更新

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