Satoブログ
仕事とは?
今日は日曜日ですが、事務所でパソコンに向かってキーボードを叩いております。どうも仕事の要領というか効率が悪い性質なので、誰もいなくて電話も鳴らないこういう環境は適しているのです。毎日の時間の使い方を工夫すれば、なにもこんなことしなくても良いのに・・・と思う反面、こういう時間の使い方は自分には合ってるのだとも思います。
例えば資料を作るとき、エクセルとかパワーポイントを使うことが多いのですが、実際にソフトを使って文字やグラフを作成することよりも、頭の中で表現を練りこんだり説明の順番や言い方を考えたりするほうがずっと大事です。頭の中で創造を膨らませることが仕事であり、それをパソコンディスプレイに表示することは単なる作業だからです。
明日は16時から医療器械販売のⅠ社さんで、21時からは自動車販売のA社さんで、それぞれ「セールスの基本」をテーマに勉強会を行います。今はそのための資料をあれこれいじり回しているのです。伝えるべき大幹はどちらも一緒ですが、対象になるセールスの方は年齢も実務経験も性別も個性もみんな違います。当然ですが全く同じ表現では伝えたいことが伝わらないはずです。
そこで、言い回しをどうしたらいいだろうか?説明に使うスライドの順番はどうするのがわかりやすいだろうか?要はこのセミナー後にどんな行動を期待できるだろうか?皆さんはどんな心理状態でセミナーに臨むのだろうか?要点を頭に擦りこむためにどんな演習を加えればいいんだろうか?などと頭の中で勝手にシュミレーションを展開させます。
たぶん隣にいる人がそんな様子の私を見れば何をしているのかがわからないでしょうね(笑)でも自分にとってはその過程が大事な仕事であるわけです。それは決してテキパキと処理できるものではなく、ぼ~っと瞑想に耽るがごとくなのです。このぼ~っとタイムが嫌いではありませんし、そのために時間を使うことは苦になりません。理由は2つあって、一つは自分の思考の整理が出来て以後の同様の機会に経験を積み増しできる自己の喜びが見えるからであり、もう一つはこれを機会に聴いてくれた方のうちの何人かが実際の業務に生かしてくださってその方の成長を後押しすることができる喜びを感じれるからです。
前書きが長くなりましたが、仕事ってなんでしょう? 昔々サラリーマンになりたての頃は毎日勤務先に出かけて一日を過ごすことに無我夢中でした。好きとか嫌いとかを思う以前に、とにかく早く順応しなければと思ってました。週末の夜は幸せを感じ、月曜の朝はウツな気分でとにかく会社に足を向けたものです。10年を経過した頃は仕事が面白くて没頭することが苦になりませんでした。遅い時間まで結論の出ない議論をしていても、時間を使っていることに満足感がありましたし、寝不足の赤い目で出社しても張り切る自分がありました。おかげで立場も給料を含めた待遇も大変に恵まれて、それがまた頑張りの動機付けになりました。
しかし、それは趣味として好きなスポーツに熱中しているときの満足感に似たものがあり、あらためて仕事とは?などと考えたことはほとんど無かったように思います。毎日忙しくてやることがたくさんあり、自ら能動的にそれらに取り組むことに満足感と達成感を持つものの、自分と仕事のかかわりという大きな感覚は持っておりませんでした。それだと、やることが尽きてしまえばそれで終わりになる危険があるのですね。
辞書で「仕事」の項目を引いてみました。 (1)するべきこと。しなければならないこと。
(2)生計を立てるために従事する勤め。職業。
生活するため、あるいは老後の生活をも含めた経済基盤を作るためにしなければいけないのは言うまでもありません。しかし仮に老後の生活費の心配まで不要になるような金額が手にはいったとしたら仕事はいらなくなるのでしょうか? 私などそうなったら糸が切れたタコのようにどこを彷徨うかわかったものではありません。無い者のひがみだけではなく、お金があれば仕事はいらないなどとは到底思えません。
かといって、私の場合は悟りを開こうと努力する修行僧のようにひたすら何かに没頭することも難しそうです。自分以外の誰かと関わりを持たない範囲で何かに没頭することができそうもないからです。だとすると、自分のする何かが誰かに喜んでもらえる=誰かの役に立てる=自分の仕事と定義するとどうでしょう。そうすればなんとなく居心地が良くなります。う~ん無理がない。
仕事とは自分の生活を維持するために収入を得る手段ではあるが、誰か他人の役に立てることであれば忙しかろうが休みが取れなかろうが苦になることも少ない。そしてたいていの場合、役に立てる度合いが大きいほど収入にも反映するし、自分の精神的満足感も満たされたものになる。従って誰かの役に立てる技術や能力が続く限り、仕事に取り組む期限などないし死ぬまで継続することができる。 ・・・こんな感じでしょうか。
私の最初の勤務先でありビジネスマンとしての基礎を作ってくれた会社の社長が「有料ボランティア」という言葉を多用していました。今になってその意味が心の底から理解できます。
9226億円・・・
東京証券取引所が発表した3月第2週(10日~14日)の株式売買状況によると、特に外国人投資家の株売りが増えており、買われた株より売られた株の売買金額が9226億円多かったということです。何気ない数字ですが、これは11年前のブラックマンデーで大騒ぎになった際の1兆1220億円に次ぐ規模の大量売りにあたるそうです。
そもそも株式を買おうとするのは、それが値上がりすることを期待してのことです。値上がりが期待できるものはたくさんの人が買おうとするため、更に値段が上がる動きをするのが特徴です。それでは売りが多いということはどういうことでしょう?値上がりが期待できない、または値下がりが予測されるとみるのが自然です。
バブル時の3万8000円の時代の半値になった現時点で、さらに売りが加速していることには・・・気持ちは悲観的にならざるを得ないというところでしょうか。
でも考えてみればそれを否定する材料が見当たりません。膨大な預かり資産である年金運用の目を覆いたくなるようなお粗末さ、道路特定財源のハチャメチャな目的外利用や財政状態を無視した国の借金の雪ダルマ化、停滞して遅々としてなんの効果的な対策をまとめられない立法府の見事さ、どんな問題ができてもきちんとしたリーダーシップを一切とる素振りのないトップをいただく行政府、任期切れなどとっくの昔にわかっているのにご丁寧にトップ不在を演出してくれる日本銀行・・・、こんな状況を見て日本は魅力ある!などと思うほうがおかしいわけです。
世界から見る目が情けないほどに低い評価となるのは当然のことをしているのですが、そもそもの元凶はどこになるのでしょう?イギリスの経済誌はズバリ「日本の有権者が悪い」という論調を載せてました。
君らにそんなこと言われる筋合いはない!・・・と一蹴したい気持ちなのですが、しかし冷静に考えればまんざら的外れでもないことでしょう。政治が悪い、国会が情けない、トップのリーダーシップが見えないなどと言っても、結局をそれを許容しているのは間違いなく有権者というか世論なのですから。
これは他人事なのではないのですよね。どうすれば明るい未来を描けるのでしょうか。外国人にどう思われてもいいのですが、我々自身の心はどうなんでしょうかね。
8000億ドル・・・
IMF(国際通貨基金)がまとめた、サブプライムローンによる損失が8000億ドル=79兆3440億円(3/20の午前11時現在の為替レート)になりそうだということです。平成20年度の日本の一般会計予算案が約83兆円ですから、ほぼそれに匹敵する膨大な金額です。
最近の株式や為替の不安定な状況の大きな原因の一つにあげられているサブプライムローン問題ですが、IMFの発表が事実であるとすると、問題解決にはまだまだ大きな変化があるのかもしれません。一昨日の日経新聞に、エコノミストによる3月末時点での株価予測と為替予測が乗っていましたが、どちらもそれぞれ大きな予測額の違いがあり、たった10日先のことでさえ専門家といわれる人たちでさえ不透明な状況であることがかえって浮き彫りになったと感じました。
しかし、この80兆円の損失が出るとすると、これによって大儲けした人たちもいることを忘れてはいけません。自然災害とはわけが違います。人の手によって作られた言い方を厳しくすれば犯罪級のウソがこの問題の根っこにあると言えるかもしれません。
思い返すと1989年12月に日経平均株価は3万8915円になったのですが、わずか9ヶ月で2万円を割り込むほどの手痛いバブル崩壊を経験しました。いま考えればまさに異常がたくさん転がってました。土地の地上げや転売が繰り返されるうちにどんどん値段が上がり、株価も急激に上がりだし、お金がいくらでも湧いてくるがごとくの錯覚がはびこり、政治も経済も狂った方向に進むことに誰も違和感を唱えることがありませんでした(もちろんおかしいと思った人はたくさんいたのでしょうが、結果として世の中の流れは狂ってました)。
サブプライムローン問題も、住宅バブルという点では共通項があります。高利の借金をしても、あっという間に高値で売れる財産だということで儲け話に皆が乗ったわけです。収入と財産を考えれば、例えば月給25万円の人が住宅ローンに15万円払うことなんてできるはずも無いのに、1000万円の価値が2000万円になることが間違いないのだという思い込みからどんどん借金をため込んだわけです。
高利で貸し付ける金融機関にとっても儲け話ですし、普通なら買えない高額な財産を手に入れられる消費者にとっても儲け話ですし、住宅メーカーや住宅販売会社や関連するいろいろなところが儲け話に乗った結果・・・絵に描いた予定通りにいかなくなったとたんに大問題化しているのが今なのです。
ですから少し前までに手を引いた人たちにはたしかに儲けが残ったはずです。最後にババをつかんだ人たちが青い顔をしているのが現在の状況なのですが、それにしても80兆円!人間の醜い欲が作り出したまさに夢物語です。
しかし、今回のの被害者は直接的に儲け話に乗った人たちだけに限らないところが摩訶不思議なのです。どう考えてもガラクタを飾り立てて売り出した商品なのですが、証券化というオブラトーに包まれた怪しい宝物が世界中にばらまかれて、サブプライム関連である匂いが完全に消されて広く流通したところに問題の深刻さがありますし、被害が未だに明らかにならない原因となっています。
詐欺商法やまがい商法はいつの時代でも廃れるものではありません。やはり人間の欲が作り出す悪意のマジックなのですが、理性をもって冷静に対応することで少しは被害者になることを防御することができます。しかしサブプライム関連という明示がないままに広められた手の込んだマジックは、なかなか見破ることができませんので善意の被害者が多いのも特徴かもしれません。
誰かが儲けて、善意の第三者が被害を被る。これはたしかに犯罪なのかもしれません。しかも国際A級のです。まるでとてつもなく大掛かりな舞台で展開されている悪意の三文芝居を見ている気分です。
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