Satoブログ
人間関係の潤滑剤
昨夕はT社様で社員の皆さんを対象にしたセミナーを担当しました。職場のストレス改善のためにというテーマで、業務中にもかかわらず50名近い皆様が参加されました。昨日は職場内コミュニケーションを材料に使ってお話させていただきました。
財団法人社会生産性本部メンタルヘルス研究所によるアンケート調査によりますと、会社で働く人は男女とも2割弱が「常にストレスを感じて」おり、2割強が「ストレスを感じる」ことが多く、更に4割弱が「時々ストレスを感じる」という結果です。つまり8割の人たちが何らかのストレスを感じながら仕事をしているわけです。
そもそもストレス無しは考えにくいのですが、それでもそこからうつ病などに進展し、最悪の場合は自殺などに至るケースも以外に増えているのだそうで、最近職場におけるメンタルヘルスというテーマで厚労省なども力を入れはじめています。
そして職場内ストレスの具体的な内容を調査すると、一番多くあげられるのが「職場の人間関係」というやつです。長時間労働とか仕事の中身などを抑えての堂々のトップですから、人間関係に煩わしさを感じている人は全国に溢れていることになります。たしかに会社の途中退職者の理由を探ってみると、退職届には「一身上の都合」とあるものの、職場の人間関係のこじれが原因と思われることがとても多いようです。
人は好きになった人が嫌いになることはあっても、嫌いになった人をなかなか好きになれないものなのだそうです。簡単な心理学なのですが、好きになると一緒にいる機会が多い → 一緒にいる時間が多いと嫌な面も見る機会がでてくる → 嫌な面もあることに気がつくと良いと思っていた印象が消えていくの理屈です。 そして嫌いに思うとその人を避ける → 触れ合わないので良い面を見る機会もない → はじめの嫌いな印象が変化しないので嫌いなままであるということです。
職場でも同じですね、嫌な人はとことん嫌になってしまいます。それが上司でも同僚でも部下でも同じです。嫌に思うので、言われたことに素直に反応できません。 好きな上司から指示されたことには積極的に応じても、嫌いな上司から指示されたことには抵抗したくなってしまいます。それが続いて結局関係はさらにまづくなるわけです。
嫌いを好きに変化させられるのは、接触を増やして相手の良い面を認めることが早道です。もちろんそう簡単にはいきません。だから関係を改善したいと思ったら最も手軽にできるのが「挨拶」の言葉を交わすことです。
あいさつといってもいろいろです。 おはようございます、よろしくお願いします、行ってきます、行ってらっしゃい、ただいま、お疲れ様でした、お先します、ありがとうございます・・・。 どうせ言うのであれば相手の目を見て、笑顔を添えたいものです。 たしかに勇気がいるかもしれませんし笑顔がひきつるかもしれません。
それでも長い間共にいなければならないのだとすると、そうしたほうが断然自分の得にもなるのですよね。
子供には「きちんと挨拶しなさい」などと言うのですが、意外に自分は会社ではそうできてない人が多いものです。言わなくてもわかる!ではダメです。相手に聞こえない声でもダメです。相手から目を背けてもやはりダメです。 それらは言わないのと全く同じだからです。
公園を散歩していて見知らぬ人とすれ違うときに挨拶を交わせると、少なくとも悪人じゃないなと判断します。電車の中で席を譲ったり譲られたりすると、なかなか感じの良い人だと自然に思えるものです。会社でも全く同じです。気持ちのよい挨拶ができる人には誰もが好印象を持つものです。
人間関係のストレスが多い職場は、やはり社員同士の挨拶などが滞りがちな場合が多いようです。
文化の日
・・・にはまだ早いのですが、昨日は半日仕事をして半日は宮城県美術館に足を運びました。日展100年という特別展示会をやってるんです。私は全く美術センスのかけらもない人間ですが、ぼーっと眺めるだけなら難しくありません。
ちょうど100年近く前の第一回に出展されたものから、各地の美術館が所蔵している作品を一同に見れる機会です。絵画素人の私から見れば「なぜこれが評価が高いの?」と感じてしまうものから、「へぇこれはいいや」と素直に思えるものまでいろいろです。いいなと思ったものの作者を見ると、私でも聞いたことがある名前だったりすると満足したりもします。
しかし100年近くも前の絵をじっと見てると不思議な気分になるものです。写真とは違った時代の経過を感じることができるのですね。その時代の風俗とか、衣装の変わり方とか、風景に写される小物への懐かしさだとか、文章はついてませんがいろいろな主張というか訴えたいことが伝わるような気がします。
3年前になりますがオランダのアムステルダム国立美術館に開館と同時に(たしかかなり早い時間から開館してた記憶があります)訪問したことがあります。たまたま30分ぐらいの間、ほかに誰もいない貸しきり状態に恵まれたんですね。そこでまじかに見たレンブラントの大作にとてつもなく圧倒されたことが鮮明に残っています。
特に「夜警」の前では10分以上目を吸いつけられたでしょうか。もう400年も昔に描かれたものなのですが、実際には触れたことのない17世紀のヨーロッパに迷い込んだような錯覚を感じてびっくりしたことを覚えています。長い間名画として語り継がれてきた作品には、やはり何か人の心に訴えるものがあるものなのですね。絵画音痴の私にもそう感じさせるのですからスゴイものです。
文化の日にひっかけて、たまにはこうした機会を持つのも悪くありません。
意思疎通の難しさ
昨日はA社の新年度スタートに向けた社内会議が行われました。会社の会議室ではなく、仙台市の公共施設の会議室を使ってのものでした。 A社様は創業以来順調に業績を伸ばし、売上げ・利益ともに成長している会社ですが、今回初めてこうした会議をしたのには理由があります。
成長企業の特徴に、規模が大きくなった割に社内インフラの整備が追いつかない場合が多く見受けられます。少人数の気心の知れたメンバーによる起業ですし、あうんの呼吸で言葉を出さなくても通じ合える状況のなか、顧客開拓と売上げ増進に神経と血液を集中させるのが普通です。それが徐々に新入社員が増えてきて、ワンルームで始めた事務所の部屋数が増え、他県への拠点進出も果たし、更に新規の事業展開を図るわけです。
ところが営業や企画系に神経と血液を集中する状態が続いていますから、人事労務や採用後教育・組織の点検や修正・役職者の責任分担の垣根決め・社員の仕事ぶりに対する評価と処遇ルールなどがいつしか非常に曖昧なものとなっていくわけです。成長するからこその問題ですが、やっかいなことにこうした問題は目につきにくいものなのです。
社長には先を見越した展開案がありそれを着実にこなしていくのですが、様々な曖昧さが社員にとっての不満を引き起こすことがあり、それによってどんよりとした空気が立ち込めたりすることがあります。
A社のS社長は、そうした問題が深刻になる前に対策を打とうと考えられ、トップが全社員に直接生の声で会社運営に関する考え方や今後の進路案などについて伝えようと思われたのが昨日の会議となったのです。
実はいろいろな形で様々な情報は社内に発信はされていたのです。しかし課ごとであったり、細切れの断片情報ごとだったりしたことで、正確に全体を把握している社員が以外に少ないことに気づいたのが発端です。
話した・伝えたは管理職側の認識ですが、聞いた・伝えられた方は必ずしも伝えた側の意図通りには消化されてなかったとも言えるかもしれません。コミュニケーションの法則の一つに、「話し手の能力が大事なのではなく、聞き手の能力と感情が重要」というものがありますが名言です。
言ったつもりでも聞いた側が認識してなければ、少なくても伝えたことにはなりません。
同じ会社に働いていても、毎日顔を合わせて言葉を交わしていても、重要なテーマについてはお互いに耳と口と頭の神経を集中してきちんと話し合いをすることが大事なんだとあらためて感じさせられた次第です。
弊社はわずか4人だけの事務所ですが、それでも近頃意思疎通不足を山ほど感じるようになってる次第。 A社様の会議を参考にさせていただこうと反省しきりです。
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