Satoブログ
競合すること・・・
昨日発表されたNTTの4-6月期の連結決算によれば、営業利益が16%減となった理由がドコモの不調ということです。携帯電話はもはや仕事でも生活でも欠かすことができない道具になりましたから、昔のような独占事業であれば儲けもすごいことになったはずですが、AUやソフトバンクの競合先があるだけでこんな違いになるのだということに驚かされます。
競合といってもたった数社の寡占状態なんですが、価格の競争は熾烈を極めているようです。私も種々の理由から10年以上お世話になったドコモから某社に移しました。番号ポータビリティの開始以来、かなり大きな需要移動が起こっているようですが、今のところドコモはその波に乗れていないというところでしょうか。
競合が激しければモノの値段も下がります。もちろん消費者にとってよいことばかりではないはずです。企業の合理化でまかなえるコストダウンは限られていますから、競合によって品質や対応力が落ちてしまったら歓迎できないことも多いですし、真に消費者のめを考える良質企業が消えてしまうようなことが起きてしまうかもしれません。 さらに社員の賃金などが必要以上に抑えられれば結果的に広く社会の循環に悪影響をもたらすこともあるはずです。
がしかし、たとえば電力業界などは独占企業で、我々はそのサービスを使わざるを得ない購買もたくさんあります。電気料金が高いのか安いのかを考えること自体しないのが普通です。売り手の言い値がそのまま請求額になってしまうわけです。これはこれで問題だと思うのですが、消費者の無形の圧力が効かない状態は売り手のためにもよくないと思うのですが・・・。
柏崎原子力発電所の事故が大きく取り上げられましたが、今朝の新聞によれば実は事故の全容解明すらまだ調査されていないのだそうです。世界が驚く事故なんですよ、解決対策が行われるどころか、事故の実態すらいまだにつかめていないことには驚くというより恐怖とか怒りを禁じえません。しかし消費者がその企業の製品をボイコットすることで抗議することができないわけです。
我々自身も同じです。間違いを指摘してくれたり注意をしてくれる人がまわりにいなければ、自分を厳しく見つめることに鈍くなりがちです。スポーツ選手のコメントで、ライバルがいたから自分は成長できたというフレーズをよく耳にします。人間は基本的に楽したがりやですから、周りからの刺激は自分のためにも必要な栄養なんですね。
自己管理!自分を常に客観視できるようにしたいものです。
エビ養殖投資
「フィリピンで養殖する海老の事業に投資すると1年で2倍になる!」 という誘い文句でお金を集めていた投資会社が摘発されたそうです。警察の発表によれば、被害者数は4万人で被害総額は600億円になるのだとか。単純に一人当たりに換算すると、約150万円の被害(被害とまだ確定できませんが、代表者が逃亡しているということはたぶんお金が戻る可能性はないでしょう)になります。
150万円を投資すれば1年後には300万円になります!と言われれば興味を持つのが人情ですが、同時に「ウソ~」と疑ってみるのも常識です。定期預金金利で年利0.2~0.3%の現在、年利100%ってありえるかどうかを冷静に考えなければなりません。一般的に想定される利益とリスクは反比例すると言われていますから、「海老養殖事業は銀行の定期預金に比べ400倍も危険性が高い」と判断しても大きなはずれはないはずです。
もちろん夢のような儲け話があっても不思議ではありませんが、それは宝くじの高額当選や競馬の万馬券を期待するのに近いものがあります。普通の感覚であれば、生活費を全部つぎこんでまで宝くじや高配当馬券を買おうとはしないもので、その裏には「もしかしたらあたるかもしれない(でもたぶん無理だろうな)」という気持ちがブレーキをかけているからです。
1000万円の投資であればもっと慎重になるのでしょうが、100万円であれば無理すればひねりだせるというところでしょうか。その意味では罠を仕掛けるほうもだんだん巧妙な手口を磨いているので、いっそう慎重な対応が求められます。
人間の心理は微妙です。理性と感情が常に闘っているわけで、今回の詐欺事件(まだ断定されてはいませんが)も様々な演出に工夫をこらしながら微妙な消費者心理をついていると言えそうです。しかし、こうしたことは常に誰にでも起こりえることであることを自戒しておかなければなりません。自分に限ってそんなことはありえない・・・などと思いたいものですが、相変わらず振り込め詐欺とか悪質訪問販売の被害にあってる人たちは、表面に出るものだけでもかなりの数になっているのが現状なのです。
しばらく前のことですが、私のお客様でもマルチ系の被害に合われた方がいらっしゃいます。決して欲高い人ではなく、むしろ地道にコツコツ真面目な人生を送られていた方なのですが、影響力のある知人の誘いから老後資金を増やすためにという理由で投資にお金を振り向けたわけです。幸いなことに全てを駄目にするまでの範囲ではなかったことから、今では完全に地道なご商売でそのときの穴を埋めて、笑いながら失敗談を話せるようになりました。しかし渦中にあった時は止めたほうが良いという私の助言が全く役に立たないほどでした。
嫌な世の中になったものだ!と嘆いてみても、こうした現実から身を守ることも自己責任で対応していかなければならないことなのです。
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