Satoブログ
他山の石
東京まで1時間45分の新幹線の車中は、時におおあわてで仕事の整理をする場であり、のんびりと読みかけの本を読む場であり、心地よい揺れに身をまかせて一眠りする場となっています。昨日は午後のはやてで東京に向かいましたが、いつものようにキオスクで日経を一部とお茶(カフェオレにしたかったのですが、最近のダイエット成就を考えてノンカロリーにしたわけです)を買い求め、梅雨空の仙台を立った次第。
新聞の主要記事を見終わって、本当は検討しなければならない資料を持ちあわせてはいたのですが、朝も6時過ぎの早朝出勤をしていたこともあり福島駅を通過するころにはウトウトと睡眠体制にはいりました。本来であれば、大宮をすぎるあたりまで熟睡をして・・・のはずでしたが、白河を過ぎるころに目を覚ましてしまいました。ふと後列に座っていると思われるご婦人の話し声がとても高いトーンで気になります。
高いトーンが気になって眠りにつくことができずボーっとしていると、耳をそばだてなくとも聞こえてくるご婦人方の会話が自然に耳にはいってきてだんだん様子がわかってきました。話の主役は、私の真後ろに座っているご夫人(実際にお顔を見てませんが、声の感じでは60歳前後ぐらいか)で、関東から青森に結婚して嫁に出られた方のようです。隣のご夫人(こちらも同世代のように思えました)は、東京中野にお住まいの方で、たまたま新幹線の指定席に隣り合って座った見知らぬ人同士の関係です。
話の内容は実に他愛のないものばかりなのですが、私の真後ろのご夫人が、嫁いだ先の旧家のしきたりなどへの愚痴、その土地独特の風習などへのとまどい、家庭やご夫婦間の不満などをエンエンと話をしている(というより吐き出しているというほうが合ってるようです)のです。 お隣のご夫人も軽く無視されればいいのにと思ってしまうのですが、きっと思いやりのある方なんでしょう、お隣さんのマシンガントークをあいづち打ちながら聞いてあげているのです。たぶん家や近所では口にできない不満がたくさんたまっていたのでしょう。それを見知らぬ人(知っている人ではだめなんですね)に不満を聞いてもらうことで溜飲をだいぶ下げたのではないでしょうか? でも聞きながらいくつか気づいたことがありますよ。
①マナーを守る! 公の場では、振る舞いや大声での会話に注意しましょうね。 ②他人への悪口は言わないのが無難! 悪口を言う人のイメージが良くない。 ③話す量と爽快感は比例する! 「あ~スッキリしました!」の言葉は実感がこもってました。 ④聞く量とストレスは比例する! 聞き手のご婦人は苦痛だったと思います。 ⑤話す量が多いとボロがでる! 耳障りだったのは、他への悪口とともに、自分がいかに頑張っているかという主張が多かったことですが、そのなかでの自慢話に明らかな間違いが多数はいってました。
決してそのご婦人を中傷するつもりはありません。たまたま隣り合わせてしまったご婦人は気の毒でしたが、あれだけたくさん胸の中を吐き出すことができて、彼女にとっては有効な車中利用だったに違いありません。悩みや不満の多くは、誰かに聞いてもらうことで解決できることが多いのもまさに事実です。ただしTPOをわきまえる心配りは当然ですが忘れてはいけません。
コミュニケーションにおける気づきをさせてもらったことに感謝します・・・、と言いつつ、やっぱり安眠を妨害されたことに多少恨みを持ったのかもしれませんね。
コングラチュレーション!
昨日の大リーグオールスターでイチロー選手がMVPを受賞しました。試合後のインタビューでインタビューアーから、「ヒットが3本出ましたね・・・」という言葉をさえぎり、「出ましたではなく、出したのです」と応じた場面がありました。何気ないこのやりとりに、彼の積み重ねてきた技術への自信と、実績に対するプライドを感じました。ひとつ言えることは、こうした結果を残せたのは(MVP受賞はたまたまといえますが)決して偶然ではなく、いつかなるべくしてなったということです。
イチロー語録を集めた本を時々読み流していますが、なかなか味のある言葉がつまっているんですね。野球という世界に限らず、ビジネス論としても面白いと感じます。私のコメントなどいれても陳腐なだけですので、いくつか語録の中から紹介しますね。
「どうやってヒットを打ったのかが問題です。たまたま出たヒットでは、何も得られません。」
「苦しいことの先に、新しい何かが見つかると信じています。」
「そう思わないようにする!と言うなら、そう思ってしまっている!ということです。」
「できなくてもしようがない!は、終わってから思うことであって、途中にそれを思ったら、絶対に達成できません。」
「試合後はロッカーや車の中で気持ちの整理をします。いい結果も、悪い結果も、家には持ち帰りません。」
「ちいさいことを重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道。」
「モチベーションは野球が好きだということです。」
「ついてこられるものなら、ついてきてみろ。」
「驚かれているようならまだまだです。驚かれないようになりたいです。」
「結果を出せないとこの世界では生きていけません。プロセスは、野球選手としてではなく人間を作るために必要です。」
「行く気持ちは大事です。抑える気持ちも大事です。そこのバランスです。」
「成功とはとてもあいまいなものです。他人が思う成功を追いかける必要はありません。」
「ボクは天才ではありません。なぜかというと自分がどうしてヒットが打てるかを説明できるからです。」
「キライなことをやれてやれる能力は、後でかならず生きてきます。」
「成績は出ているから今の自分でいい、という評価を自分でしてしまっていたら、今の自分はありません。」
彼の発言には芯があることを感じます。一貫しているといってもいいのですが、結果にはその裏づけがあって決して偶然ではないということはすべてに共通していえることでしょう。もちろん偶然もたくさんありえますが、ホントの偶然であればそれは連続して起こったり継続はしないということです。
おまけですが、昨夜は楽天イーグルスも派手な逆転勝ちをおさめました。なかなか気分がいいわけです。
基本に忠実であれ
昨夜は不定期で続けている、S社様経営陣との勉強会を弊社で行いました。勉強会といってもそんなにおおげさなものではなく、三人のキーマンと私の4人で、雑談風に経営にまつわる関連情報を整理したり確認したりする懇談会形式なんです。会議に入る前に、2週間ぶりにお会いするS副社長が「あらやせたんじゃない?顔もお腹もへこんだみたい!」(口調は原文通り、S副社長は女性です)とのお言葉。思うようにはグラフの目盛りが下がらないダイエットも、少しは効果があることを知りやる気が出る~。
昨日選んだテーマは、「会社とは?」 というやつです。まるで中学校の社会の教科書のようなテーマであり、内容も平易にしたものですが、日々経営の複雑な発案・整理作業をこなされている経営者の皆さんには、箸休めにちょうどよい頭の体操になるのだと感じました。
このごろ頭のメモリー動作不良の私は、不思議な行動をとることがあります。たとえば・・・ ⇒自宅でテレビ見ているとき、コメンテーターが興味深い一言を発しました。 ⇒メモしておこうと、2階にあるメモ帳とペンを取りに階段をのぼりました。 ⇒2階では、愚息がパソコンでオンラインゲームなどしてました。 ⇒「ゲームばかりやってんじゃないぞ!」とお小言を言います。 ⇒ふと机の上にある「インターネット最大活用術」と書かれた雑誌が目に入ります。 ⇒パラパラめくると案外面白いようです。 ⇒お小言を中断して2階のベットに寝ころびながら10ページほど目を通していたら、 ⇒われに返って本来の目的を思い出します。 ⇒番組はとっくに終わっており、メモしたかった一言さえもう思い出せない・・・・
案外そういうことは多くの人が経験しているのではないでしょうか。これは歳をとって数多くの経験や情報・知識が蓄積されてくると、頭への記憶の記録と消去がとても煩雑な作業になるためにおこる現象なのだそうです。(これは本題とは直接関係無いことです。文字を打ちながらも完全に横道にそれようとするのはやっぱり頭の問題かなぁ?)
仕事をしていても、常にそうした混同は起こりえる話しです。たとえばラーメン屋さんの経営者が考えるわけです。 →暑くてラーメンは売り上げが落ちている。 →冷たいメニューを多くして、少し挽回しないとな。 →とはいえ冷やし中華だけでは弱いぞ。う~ん・・・ →盛岡冷麺なんか取り入れたらどうだろう。 →さっぱりだし、最近人気もあるので新規客の開拓にもなるかもしれない。 →冷麺をやるのだったら、やっぱり焼肉もおいておかないとなぁ。 →焼肉だったら、うまい生ビールも置いておきたいな。焼酎もいくつかならべようか。 →それじゃあ少し酒の肴も・・・
もう、無限ループの世界に入ってしまうわけです。もちろんこれらは誇張した例ではあるのですが、「本来の目的」と「目的達成のための手段」はしばしば混同してしまいがちです。 ●何のためにやるのか? ●どのようにしてそれをやるのか? ●それをやるにはどういう仕組みを作るのが合理的か? ●そもそもどこまでやれば達成となるのか? あたりまえのことですが、細部にはいれば入るほど枝を見て森を見ない状態に突入しやすくなるものです。
日ごろ複雑で難易度の高い懸案の検討や処理をされている人こそ、視点を大きく離して本来の目的をチェックしてみることが必要なのかもしれません。実は自戒をこめて自分に一番言い聞かさねばならないことなのですがね。
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